49 好きだからやる









ベランダからの四季
「最も低い雲」

北京オリンピックが終わった。
何時もながら多くの感動を受けた。面白かった。
北島や柔道、レスリングのアテネに続いての連覇もすごいし、 ソフトボールの初めての念願の金、陸上リレーでの初めての銅もすごい。
一方、派手になるばかりの開会式のセレモニーには辟易、途中で 見るのが嫌になった。やはり、オリンピックにはセレモニーは関係なく、 競技の場なのだ。

その晴れの競技の場に、体調を崩して出られなかったマラソンの2選手。 故障をおこして途中で走れなくなった選手もいた。
これは一体どうしたことだろうか。 あまりにもメダル獲得を狙いすぎ、長い間無理な練習をしたということでは ないだろうか。
中国女子シンクロスイミングをあっという間に上位に押し上げた監督の 力を見ると、選手の体調管理も含めてコーチの力というのが重要なのを あらためて認識させられた。

競技を終えた選手にインタビューがあるのは恒例で、このオリンピックでは アテネでの「チョー気持ちいい」というほどの名言はなかった。 むしろ非常にまともすぎる感じの応答が多かったと思う。
また、メダルを獲得した選手を招いてのインタビューでは、この後どうされますか という問いに、しばらく休養して考えますという返答も多く聞かれた。

そのような中で、女子レスリングの浜口選手が答えた言葉が、何の飾りもなく 気持ちよかった。
「ロンドンを狙います。レスリングが好きですから。」
そうだ。オリンピックに出るような選手は、そもそもその競技が好きだから 始めて、好きだから長く続けているのだと思う。 それがいつの間にか、メダル獲得のため、国のためのように気持ちを追い込んで しまっている選手がなんと多いことか。

もっと原点に戻って、好きだからやるでいいのではないだろうか。
これはオリンピック選手に限らないことだが。
                                   

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